そば百科


そばの歴史

原産地は東アジア北部、バイカル湖の周辺や中国南部の雲南省周辺と言われており、日本には縄文時代に朝鮮半島を経由して伝わってきたと言われています。縄文遺跡の発掘調査ですでにそばの花粉が確認されており、そばは縄文時代から食用にされていたのではないかと思われます。江戸時代初期、甲州や信州等の地方で生まれたそばは元禄年間頃から江戸の市中で広まり、独立したそば屋ができはじめたとのことです。

そばの種類

そばにも様々な「品種」があります。この地域で作られているそばだけでも「信濃」「常陸」「豊娘」「出羽かおり」などがあり、他にもルチン含有量が通常のそばの数十倍もあるダッタンソバや、赤い花を咲かせる「高嶺ルビー」、そして各地域で昔から栽培されている在来種など、多種多様です。
また、そばの打ち方も多種多様で、そば粉だけで作る「十割蕎麦」、2割ほどの小麦粉をつなぎに使う「二八蕎麦」や、「へぎそば」「信州そば」「霧下そば」「田舎そば」など作り方や産地などでも様々な呼び名があります。

そばの栄養

そばはたんぱく質を始め、カルシウム・カリウム・鉄等多くのミネラルを含んでおり、中でもルチンを多く含むことで健康食品としても注目されています。ルチンという成分はビタミンPの一種で毛細血管を強化し、血栓を防ぎ血流を良くする働きがあります。これらの効果から、高血圧・血栓症・動脈硬化の改善に効果が認められています。また、抗酸化作用やコレステロールを抑制する働きもあるとされ、生活習慣病の予防にもよいとされています。このルチンは水溶性で、茹で湯に溶け出してしまうので、効率よく摂取するにはそば湯も飲むようにするのが効果的です。また、ビタミンCはルチンの働きを高め、ルチンはビタミンCの吸収を助ける作用があるため、これらを一緒に摂取することもお勧めです。様々な効能が注目されているルチンですが、ダッタンソバはルチンの含有量が通常のそばに比べて極めて高く、特に注目されています。

そんな健康食品としても注目されているそばですが、その一方でそばアレルギーの方にとっては危険な症状を引き起こす原因となってしまうため、アレルギー体質の方への理解と気配りも忘れてはいけません。

種まきから収穫まで

   

その土地によって時期は様々ですが、かねさま蕎麦会では種まきは7月下旬、収穫は10月上旬頃に行います。種まきから収穫までは約75日前後と非常に短い期間ですが、そばの花はこの3分の1に当たる約25日間ほど咲き続けます。このように成長が早いため、春そば・秋そばのように1年で2回収穫することもできます。
また、昨今もてはやされる”無農薬”の文字。「無農薬で栽培したそばです」という表記をよく見かけますが、基本的にそばは無農薬で作られていることがほとんどです。今でこそいくつかの農薬が登録されていますが、以前はそばに使用できる農薬は一つもありませんでした。また、そばはタデ科の植物で「蓼食う虫も好き好き」といわれるように害虫の被害にあうことは比較的少なく、虫媒花(昆虫を媒介して受粉する)のため農薬で虫を殺してしまうと受粉そのものができなくなってしまいます。生育も早くあっという間に畑を覆ってしまう上、他の植物の発芽と育成を阻害する成分を根から出すため、自然と雑草も抑制され、農薬を使用する必要はほとんどありません。

2009年度の生育状況はこちら    収穫したそばの実からそば粉ができるまではこちら

そばの花

              

「和食」を代表する「蕎麦」、その小さく可憐な花はどこか「和」を感じさせてくれます。通常のそばの花は白く、花が咲く9月頃にこの小さな花が畑一面に咲く様子は桃源郷を思わせるような絶景です。また白くて目立つ通常のそばと違い、ダッタンソバの花は淡緑色で小さく、ほとんど目立ちません。他にも赤い花を咲かせる高嶺ルビーなどはその美しさから、主に景観用作物として栽培されます。

そばのつなぎ

              

一般的にはそば粉7〜8割に「つなぎ」として小麦粉2〜3割を使い、水で打ちます。他に代表的なものでは卵やヤマイモなどが使われています。新潟県の小千谷から十日町にかけては織物の産地であり、縦糸の糊付けに欠かせなかったフノリ(布海苔)をつなぎに使っています。また長野県ではオヤマボクチ(雄山火口)という山ゴボウの葉の繊維をつなぎに使っており、その新潟県と長野県の県境に位置する津南町・秋山郷では昔からこのフノリと山ゴボウの両方をつなぎに使ってそばを打っていたそうです。もちろんかねさま蕎麦でもこれをつなぎにそばを打っていて、フノリによるのど越しのよさと山ゴボウによるコシの強さが特徴です。





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