かねさま蕎麦のこだわり


全ての工程を自分たちの手で

     


食品の偽装・改ざんが社会問題化する中、本当に安心し自信を持って提供できるのは自らの手によって嘘偽りなく手間隙かけて作ったものであるとの思いから、ほ場の整備、播種、収穫、乾燥、製紛、そして手打ちと蕎麦に関する全ての工程を自分たちで行っています。

小松原の約12町歩の畑は、そのほとんどが長年放置されて草が生い茂り、柳の木が生える耕作放棄地でした。かねさま蕎麦会のそば作りはチェーンソーで木を切り、草を刈り、トラクターで木の根を掘り起こすことから始まりました。
平成20年には製粉のための石臼などの機器一式も導入し、生産から販売までを一貫して実施。常に高品質のそば生産を行うために高冷地農業技術センターとも提携し、土壌の成分分析や各種データなども記録してよりよいそばの生産のために日々邁進しています。

     


     




山ゴボウとフノリつなぎ

かねさま蕎麦のつなぎは山ゴボウとフノリです。山ゴボウとはキク科の「オヤマボクチ(雄山火口)」という植物で、この葉の裏側の繊維(茸毛・じょうもう)だけを取り出して使用します。津南周辺の山にも多く自生していますが、安定した供給のために栽培も行っています。この繊維の精製方法はいくつかありますが、かねさま蕎麦会で主に行っているのは、葉を乾燥させてからよく揉み叩いて余分なゴミを取り除く方法です。

     



山ゴボウの精製作業には大変な手間がかかり、一枚の葉から採れる繊維はほんのごくわずか。とても貴重なものなのです。この山ゴボウをつなぎに使ったそばはコシが強く、しっかりした歯ごたえが大きな特徴です。



そば粉も山ゴボウも全て自家栽培していますが、フノリだけは仕入れを行っています。しかしフノリも品質にこだわり、厳選した国産のみを扱う地元の老舗店からのみ仕入れています。フノリを使用するとそばになめらかさが出てツルツルとしたのど越しを持つそばになります。



津南の自然と文化が育てたそば


かねさま蕎麦会で使っている蕎麦は秘境・秋山郷にて受け継がれてきた在来種。冬は3mを超える雪に閉ざされる山深い地域にて大切に守り受け継がれてきたものです。
この在来種を標高約1000mの小松原をはじめ、津南の雄大な自然に囲まれたほ場にて作付しています。

  蕎麦の香りを損なわないように製粉は石臼を使用。
 もちろん打ち粉にも同じそば粉しか使いません。


この厳しい自然は同時に多くの恵みももたらします。肥沃な大地と清らかな水で育った日本一の魚沼コシヒカリをはじめ津南の農産物や畜産物は全国でも高い評価を得ています。
この恵まれた自然と先人たちが受け継いできた文化や技術を私たちも継承していきます。

     







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